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2015.03.18

早春の訪問者

トントンとドアをたたく音がしたので

私は元気よく「いらっしゃいませ!」と、叫びました。

ドアが開く気配がしないので 確かめに行ってみると

ドアのガラスに写っていたのは 黒いエゾリスのシルエットでした。

ポカポカ陽気に誘われて ここまでお散歩にやってきたのでしょうか

やがてリスさんは 柏の木の幹にポーンと飛び移って行ってしまいまいました。

 

P1010917

 

 

 

冬から春へと移り変わろうとするこの季節は

出会いと別れが交叉する季節でもあります。

そのためでしょうか、

私はこの時期、いつも特別な感慨に襲われます。

季節の移り変わりは なんて人生に似ているのだろう・・

 

 

一遍の詩を紹介しましょう

 

まなび                   谷川俊太郎

 

本を

たくさん

頭の中に

 

アルバムを

一冊

胸の中に

 

そして

出来るなら

天国を

心に深く

わたしはもちたい

 

くるかもしれぬ

独りの時のために

 

 

 

 

詩人がこれを書いたのは弱冠18歳。

すでにしっかりと孤独を見据えていますよね。

 

私は・・

やがて 必ず訪れる独りの時の為に

とびっきりのカップと一輪挿しを作ろうと決めています。

そのためにこれからの日々、精進しようと思います。

 

 

P1010906

 

土手の猫柳の芽も膨らみました。

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