2019.07.09
イスラムの陶を巡る旅 Ⅲ
次に向かったのは・・
岐阜県 多治見市
ここも言わずと知れた陶の町
その市之倉地区にある 幸兵衛窯
私がこの旅で 一番楽しみにしていた場所です
陶芸家ならその名を知らない人はいない
虹色に輝くペルシャの幻のラスター彩を再現した
正倉院の三彩を復元した
故 加藤卓男先生の窯 です
大きくて重厚な建物
ワクワクしながら中へ入ると・・
焼き締めの獅子(?)が迎えてくれました
加藤卓男先生の繊細で美しく そして品格のある作品の数々、
いやあ、めまいがするほど素晴らしかった !!
また、
ペルシャのラスター彩を ただ再現するのではなくて
日本人としての感性を大切にして制作されたことも 良く分かりました
(恐れ多くて撮れなかったです・・)
そして
現在の幸兵衛窯の作品のほかに
先生が中東で発掘した陶片や
ペルシャの古い貴重な作品が 沢山展示してありました
シルクロードを通り 遠く日本にまで
伝わっていった文化の流れがとても良く分かる展示でした
それにしても
日本の織部焼と中東の古い陶片の模様がそっくりだったとは・・
奥の庭では 丁度、穴窯の窯焚き中!
ここで ラスター彩が生まれたと思うと 感慨深い・・
外では
天日で作品を乾かしていたり
こんな像が植木の陰に隠れていたり
かわいらしい看板がかかっていたり
アラビヤ文字?
ここは いろんな想像を掻き立てられる夢の場所
何よりも 加藤卓男先生のラスター彩の作品を間近で
思う存分鑑賞できたことが 本当に幸せでした ♬
また、来られるかなあ
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