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2010.01.04

いつでも会える・・・

  正月2日の夜、ほろ酔い加減の私に 友人の弘子さんから突然電話がありました。 

愛犬のジョイが暮れに亡くなったとの連絡でした。 15歳の ゴールデンレッドリバーでした。

 

そうだったんだ・・・  一緒に新年を迎えることが出来なかったんだ・・・

一人暮らしの彼女が たった一人で迎えた新年はどんなに切なかったことでしょう・・・ 

ここ数ヶ月 意識がなく 寝たきりだったジョイ。

弘子さんは 忙しい仕事の合間を縫ってよく動物病院に通いました。

夜も何度も起きて看病していました。 二人とも本当によく頑張ったね!

 

翌朝、私が行ってみると ジョイはダンボール箱の中に静かに横たわっていました。

安らかな顔でした。

そばには写真と花が飾ってありました。

 

私は一冊の絵本を彼女に贈りました。    題名は  「いつでも会える」。

私が10年前に愛犬のモモを亡くした時、何度も眺めて慰められた本です。

いつかは訪れる愛する者との別れ。 無垢な命なら 余計に切ないけれど・・・

それを受け入れ 乗り越えていく心の動きがシンプルでかわいらしいイラストと文章で描かれています。

 

「今は 泣けてとても見られない・・・」

弘子さんは疲れた顔でそう言ったけれど 思いっきり泣くことも時には必要。

そして そのあとは少し休んで そうすれば、きっと元気に又 なれるはず・・・

だって 絵本に描いてあるように まぶたを閉じれば ほら いつだってジョイに会えるのだから・・・

 

dscf0110.JPG        dscf0113.JPG 

 

 「いつでも会える」

 

著者   菊田 まり子

      学習研究社

1999年度 ボローニャ児童賞・特別賞受賞

 

 

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