2018.01.27
日日是好日
今年、最初に読んだ一冊
お正月、日本文化に関するなにか面白い本がないかなーと思っていて
書店でたまたま手に取ったのがこの本でした。
著者の森下典子さんが 人生で様々な経験をしながら成長していくうちに
次第に心が解き放たれ 自由になっていく様を
お茶の世界を通して描かれています。
まるで謎解きのようでもありました。
お茶の世界は堅苦しい決まりごとの繰り返し
やがて その先に見えてくるものとは・・・
余分なものを削ぎ落し、「自分では見えない自分の成長」を実感させてくれるのが
『お茶』だと彼女は言っています。
日日是好日 にちにちこれこうじつ
禅の言葉で、雨の日もお天気の日もみんな好い日 と、いう意味で
人生は、長い目で、今、この時を生きることだよと 教えています。
含蓄のある好い言葉ですね。
中身は深いのにとても読み易く、著者の成長や心の動きが良く分かって
ワクワクしながら一気に読み終えました。
これは、豊かな人生を送るためのヒントがちりばめられた素敵な本
内容は勿論、特に森下さんの素直な文章が、私は大好きです。
日日是好日 ―お茶が教えてくれた15のしあわせ―
森下 典子 著
新潮文庫
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