2013.06.30
私が見るなり すっかり引き込まれてしまった素敵な装画の本
それは・・
画集ではありません
大好きな作家、よしもとばななさんの 「Q 人生って?」 という人生相談本です。
読者から寄せられた相談に よしもとばななさんが真正面から真摯に答えたもの。
彼女ならではの言葉で分かりやすく表現する技術は さすがです。
はっきりと断定しているのも 気持ちよかった!
特に印象に残ったのは
Q 本当の優しさとは?
私は、その人にとっての優しさの定義を決定するのは「育ち」だと思います。
親のしたように、自分の環境がそうであったように。
Q 働くということは?
社会に出て働くということは、自己実現のためではありません。(中略)
自分の能力を他に還元する、という人類の本質的な欲望が、働くということです。
特に若い人に読んでもらいたいけれど
ばななさんの心からのメッセージが伝わるのは
ある程度 人生経験を積んでからなのかも知れません・・
この内容にこの装画、 改めて カッコイイなと、思います
「Q 人生って?」
著者 よしもとばなな
装画 MIHO
幻冬舎文庫
そして
ゆかり陶房のモノクロームを探してみると・・
こちらにも やきものならではの様々な表情があります
スタンダードな色だけにかえって難しい・・
自分らしい白と 黒を 未だに探し続けているのです
2013.06.27
6月は私にとっては特別な月です
22日は兄の 25日は妹の 29日は友人の命日なのです。
この時期は 夏の体験教室やイベントなどの準備に追われて
いつも慌しく過ぎ去ってしまうのですが・・
最近は仕事の途中でもふと、思い出すことがあって
目をつぶると 懐かしい顔が脳裏に浮かんできます
私も年をとった という事でしょうか・・
兄の思い出は モノクローム
梅雨真っ只中の千葉でのお葬式
グレーの梅雨空がどこまでも続いていて
黒い傘に黒い喪服の人々の群れ
薄暗い教会の中は蒸し暑くて 祭壇だけがやけに白く明るくて
全てが モノクロームの世界だった・・
14年も前のことです
そして
先日、市内の書店でみつけた こちらも モノクロームの世界
装画のあまりの美しさに 思わず買ってしまいました!
これは切り絵です、きっと
なんて繊細で なんて静謐で 美しい・・
まるで レースのよう
色が無いからこそ よけいに際立つ美しさってあるんですねー
てじまともこさんの豊かな色彩の世界とは 対照的です
この 素敵な本については ・・
2013.06.14
ようやく 行ってきましたー
てじまともこさんの個展 蝶のいるところ。
カラフルな蝶達が壁一面に飛び交っていて
ギャラリー内は春真っ盛り、華やかな雰囲気に包まれていました。
満開の花が描かれた大きなタペストリーにも・・
花びらが舞っているようにも見えますね
ほんのりと花の香が 漂ってきそうです
蝶のオブジェとカラフルボックス
私好みのビビットな色合いにうっとり・・
一羽一羽 ピンで留めて現れ出る影が
作品に奥行きと動きを作り出していますよね
平面とはまた違った印象で面白い・・
なんと 今回の展示のために1、000羽も作ったそうですよ
しかも 型無しで!
購入した飾りピンを早速、使ってみました。
先月北海道新聞で紹介された わが神楽陶芸サークルの大先輩 、
なんと今年97歳になる菅野幸江さんの作品展の紹介記事です。
惜しくもあと2日で終了です。
是非 てじまともこさんの夢の世界へおでかけくださいね!
てじまともこ 2013年個展 蝶のいるところ
6月16日(日)まで 10:00~17:00
上野ファーム NAYACafeギャラリー
てじまともこさんHPは
こちら
2013.05.28
ようやく春が来た!と思っていたら
ここ2、3日で 一気に気温が上がってきています。
今日の最高気温は なんと30度! 真夏の気温ですよね
GWにはまだ残雪がたっぷりあったというのに・・
嵐山は若草色とこぶしの白とのコントラストがきれいでしたが
最近の陽気で 新緑が一段と鮮やかに山を彩り始めています
緑色って本当に人を元気にしてくれる色ですね
北邦野草園の開花情報は
こちら
明日は陶芸サークルの生徒さん達がお花見にやってきます
ようやく庭を片付けて準備完了
ほっと一息ついて耳を澄ますと 鳥の鳴き声が聞こえてきました
目の前をサーッと駆け抜けていったのは きっとエゾリス・・
生き物達が この時を待ち構えていたかのように 一斉に輝き始め
生きる喜びが溢れ出す季節です
久しぶりに俳句など ひねってみました
主(あるじ)なき 庭に鳥啼き 若葉萌え
新緑の 葉陰にひらり 黒い房
虫刺され 頬を撫でつつ 初夏(なつ)来たり
2013.05.15
ゆかり陶房の横を流れるオサラッペ川にかかる橋を渡ると 嵐山があります。
そのふもとに広がる北邦野草園
四季折々に様々な表情で迎えてくれる大人の散策路
野草園帰りのお客様に花の様子を聞いて 落ち着かない近頃の私でしたが
休日の今日、 ようやく訪れることが出来ました
入り口には野草園の案内図が・・
エゾエンゴサクの群生
青と緑が混ざり合ってきれいですねー
例年より2週間ほど遅れて満開となりましたが そろそろ終わり
春の花 エゾノリュウキンカとおなじみの カタクリの花
これも今年は見納め
春の野の花って やっぱり けなげで 可憐で 優しい・・
こちらは・・
アイヌの笹小屋 チセの建築中
ものすごい量の笹を使うんでしょうねー
完成が楽しみです
時間がなく 駆け足での散策となってしまって 残念・・
でも、今年もまた、春の花に出会えて
とっても幸せな気持ちになれましたよ
間に合ってよかった!
そして今の時期、まだ虫がいなくてとっても快適でしたー
実は・・
今年は野草園にある自然の原料を使って
新しいことにチャレンジしてみようと 計画中です
詳しくは 改めてご紹介しますね 乞う ご期待!
2013.04.18
久しぶりに 残雪の丘を散策しました。
雪のちらつく日もあって 春へは足踏み状態のこの頃
白い野原がまだ あちらこちらに広がっています・・
でも、日当たりの良いところでは 早春の花が咲き始め
新芽も 太陽へ向かって精一杯背伸びしていました
2013.02.16
今日はとっても良いお天気でした。
晴れた朝は 気温がぐっと下がって
最低気温が氷点下10度以下になる日が 未だに続いています。
そんな朝、窓一面に咲くのが霜の花
これは実家の窓に出来たもの
着物の柄のようにも見えますね 美しいです・・
先日、雑貨店で 面白い物を見つけました
窓枠です。
色も気に入り 大きさも30センチ程で手頃だったため 即購入
そこにはめ込む陶板を 早速、作ってみました
まだ焼いていませんが 窓枠をあててみると・・
窓の向こうに広がる世界を想像して ワクワクしませんか?
窓って不思議です
眺めていると 色んな物語が生まれてきそうです・・
2013.02.14
今日はバレンタインデー。
夫は禁菓子中だし 私には関係ない と思っていたら
友人が友チョコを持ってたずねて来てくれました。
マトリョーシカの蓋を明けてみると・・
なんて可愛いらしい・・ 可愛い過ぎて とても食べられない・・
今日はゆっくり眺めて楽しんで 明日、いただくことにします
ありがとう!
こちらは生徒さん作のお雛様
二月も半ばというのに未だに寒い毎日が続いていますが
日も長くなってきて
確実に春は 近づいてきているんですねー
2013.01.25
今年は蛇年ですね
ということで 蛇にちなんだ話しを少し・・
これ、蛇に見えますか?
ちょっと短くて うなぎにも見えるかな?
以前から 我が家ではアカゲラの被害に悩まされていて
木造の外壁によく穴をあけられるのです
窯の壁は大丈夫なのに 硬さが丁度いいのか 自宅だけがやられます
鉄板を張ったり 光るテープを付けたり
農家でよく使う からすの模型をつるしたりと 色々試してみましたが
駄目でした・・
ある日、夫がひらめいて 鳥の天敵、蛇の模型を粘土で作ってみました
試してみると・・
効果てき面! 蛇と認識してくれたようで
それ以来、アカゲラさんはピタリと寄り付かなくなりました
ようやく 一安心 ですが
他の鳥たちもやってこなくなってしまって、ちょっと寂しい・・
ところで 蛇の表面って ぬるっとして湿っているように思っていませんか?
実際に触ったことのある人によると 陶器のように硬くて 冷たいそうですよ
陶の蛇は触感もそっくりということですよねー スグレモノです
こちらは 先日お邪魔した友人のお宅で見つけたもの
ポットのふたに白い蛇が・・
白い蛇って 貴重で 縁起のいいことになっていますよね
新年早々 お目にかかれたので 今年は何かいいことあるのかな?
何はともあれ 健康で穏やかな一年と、なりますように!
2013.01.21
厳しい寒さが続いている旭川
夏とは打って変わって窯には来客も少なく 静かな時が流れています・・
3月に開催予定の三人展に向けて 今、制作しているのは
15cm角の陶板
二人で30枚ずつ自由に作ることになっていて
今日は立体的なデザインのものを8枚作りました。
単純な幾何学模様ですが 凹凸を付けると すっきり仕上げるのに 結構時間がかかります。
慣れてくると もう少し要領よく作れるかな?
釉薬は火山灰を厚掛けして 深いモスグリーンをメインの色にと考えています。
制作中はいつもラジオを聞いています。
言葉が多いと 気が散るので
私は 静かな音楽が流れるNHKFMを かけっっぱなしにしています。
日曜日の午後だけは 心待ちにしている 番組があります。
極上の音楽とトークが楽しめるお気楽クラシック音楽バラエテイー
きらクラ と言う番組です
MCはタレントのふかわりょうさんとチェリストの遠藤真理さん。
私が特に楽しみにしているのは BGM選手権のコーナー
お題の文章のBGMにぴったりのクラシック曲を付けるというもの
今回はふかわさんの著書「風とマシュマロの国」から
音のない世界につける究極の曲とは・・
興味津々で聞いていたら
選ばれたのはなんと、伴奏のない ほとんど同じ音程の声楽でした
あわせてみると 正に ぴったり!
リゲテイ作曲 永遠の光 という曲。 これって賛美歌なのかな?
音を乗せることで静寂感がよけい際立つなんて 人の声の表現力ってすごい・・
MC二人の組み合わせが絶妙で 前回から真理さんが産休に入ってしまい
しばらくは 二人の楽しい会話が聞けないのがちょっと寂しいですが・・
今回のゲストの声楽家 林美智子さんも元気な笑い声の素敵な方でした。
この番組を聴いていると 、心がほっこりしてきて
厳しい冬も何とか頑張れるかなと 思えてくるのです。
今の私のいちおしの番組です。
きらクラ NHKFM 毎週日曜日 PM2:00~4:00
再放送 毎週月曜日 AM7:20~9:20
雪に覆われた嵐山