Home > 季節のたより
2011.12.31

大晦日に・・・

 穏やかな年の瀬を迎えています。

今年も私の周りでは 色んなことがあったはずですが

まず 頭に浮かぶのは やはり大震災のこと。

 

何気なく過ぎてゆく平穏な毎日が

突然断ち切られてしまうことがあるという現実を

目の当たりにしました。

どんなに文明が進んでも 自然の猛威の前には 

人間はいかに無力な存在であるかを 思い知らされました。

いきなりうしろから頭をたたかれたような衝撃を受けて

日本中が深い傷を負ってしまいました。

だからこそ このちっぽけな けれどかけがえのない

命をしっかりと抱きとめて  精一杯生きること。

それはカッコイイことでは決してなくて それしか術を知らないから・・

 

私の好きな言葉

「今を生きる」

今は亡き俳優の緒方拳さんの晩年の言葉です。

過去でも未来でもなく 今ここにある このときを精一杯生きる

夢や希望とはむしろ

今を燃焼させるためにこそある言葉なのかもしれません。 

被災地では 大きな傷を負って 

ただただ 今を必死に生きるしかない人達が大勢いることでしょう。

 

先が見えない時代です。

来年は 希望の光が少しでも見える年であってほしい

ほんの小さなことでいい

そのために 自分に出来ることは何だろう?

共に在ることを忘れないためにも 問い続けよう!

 

例年になく 大真面目な年の瀬の言葉となりました。

皆様、 どうぞよいお年を!

 

p1000627.JPG

 

2011.12.21

生徒さんのクリスマス作品

 もうすぐクリスマスがやってきますね!

今の時期、陶芸教室では生徒さんたちがあれこれ工夫しながら クリスマスの飾りを作ります。

私も何とか クリスマスに間に合うようにと 頑張って窯を焚きます。

今日、窯出しした 生徒さんの力作は

 

p1000558.JPG

 クリスマスツリー

 

p1000597.JPG

天使の壁掛け

 

p1000593.JPG

Feeealの絵付け作品

 

どれもかわいくて 素敵ですよねー

窯出しするときは何時もドキドキ、ヒヤヒヤですが

何とか 無事に焼きあがって一安心です!

 

 今度の日曜日はクリスマス、

私は最近の冷え込みで鼻風邪を引いてしまい、

教会に行けるかちょっと心配ですが・・

皆さんもお気をつけください

そして

今の幸せに感謝しながら どうぞ楽しいクリスマスを過ごしてくださいね!

2011.11.30

死者の月

 今日で11月も終わり

今の時期 喪中のはがきが 必ず数枚届きます

年々 多くなってきている様に感じますが・・

私もそれだけ 長く生きているということですねー

 

先日、久しぶりに母の姉である私の叔母さんに会いに行ってきました。

叔母さんは修道女(シスター)で 石狩市にある修道院の介護施設にいます。

母の実家は敬虔なクリスチャン一家で

母の3人の姉は 3人ともあたりまえのように修道女になったそうです。

すでに2人は亡くなっていて 二番目の叔母さんだけが お元気なのです。

とはいっても もう90歳、

認知症で 私のこともどこまで覚えているか よく分かりませんでしたが・・

優しく穏やかなお顔をしていて この人の人生はきっと幸せだったのだろうと思いました。

こんな人生もあるのですね・・

p1000527.JPG  p1000525.JPG

 

カトリック教会では11月は死者の月です。

私は自分が死ぬ時 何を思うのか 全く想像できませんが

「色々あったけれど面白い人生だったなあ~」と

思えたら最高と 思っているのですが・・

 

そうそう 

工芸は人の生の部分だけを扱っているけれど

生と死 そのどちらも含んでいるのが 芸術だそうです

なるほど・・・

2011.11.02

読書の秋

 先日、BSで赤毛のアンの映画を観ているうちに

昔 読んだ本の感動がよみがえってきて 

赤毛のアン関連の本を探して 三冊を即購入

最近は久しぶりに 読書三昧で過ごしています。

 

百年以上も経つというのに 

いまだに多くの人たちに愛され続ける赤毛のアンの物語。

私が惹かれるその訳は

アンという少女の 生きる事への真っ直ぐでひたむきな情熱

これですね!

きらきらと輝いていてまるでダイヤモンドのようです。

p1000512.JPG

 

 この三冊を、私はそれぞれ 興味深く読みましたが

特に茂木健一郎先生の「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」には

共感したり 納得したり ・・・

物語の奥深い魅力が解き明かされていくのを

ワクワクしながら読みました。

 

そして

読み進んでいくうちに 幸福になるには結局、

ひたむきに生きるしか方法がないのだということが

分かってきてしまうのですが・・・

それにしても男性であり 科学者でもある茂木先生の原点が

赤毛のアンにあったなんて 驚きです!!  

 

もてる方法については・・

男性は 自分のことを欠点も含めて ユーモアをもって語れること

女性は 心の中に 相手を受け入れ 自分も変わっていける隙間があること

だそうですよ。

 

すっかり茂木健一郎ファンになってしまった私、

今、先生の「感動する脳」と いう本を読み始めています。

これが又、面白い!!

 

秋の夜長に コーヒーカップを片手に読書三昧

私にとって 至福のひと時です。

 

「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」

著者   茂木 健一郎

講談社文庫

 

「感動する脳」

著者   茂木 健一郎

PHP文庫

2011.10.24

紅葉

紅葉もそろそろ終わりです。

くりちゃんがいないので 今年はひとりで紅葉の岡を歩きました。

秋の柔らかな日差しを浴びて 最後の輝きを見せてくれる木々葉たち

今年は一段と 名残惜しい気がします・・

p1000493.JPG   p1000472.JPG   p1000490.JPG

p1000492.JPG       p1000483.JPG   p1000480.JPG

2011.10.09

別れ・・

 それは突然やってきました。

9月30日 冷たい雨の降る日

くりちゃんはいつもどおりに 朝、ご飯を食べて 元気にお散歩にいって・・

 

最近、お腹が出てきたなあー 太りすぎかしら?と 思っていたら

どんどん大きくなってきて 

ちょっと心配で 動物病院へ診てもらいに行ったのが その二日前。

脾臓に腫瘍があることがわかり 直ぐに摘出手術をすることに。

30日、午後8時手術開始。 

自宅で待機していたら 10時に電話がなって 

「直ぐに 来てください!」 とのこと。

 

急いで 駆けつけると すでに くりちゃんは 白い布に包まれて横たわっていました。

あまりに突然のことで 私はたた呆然とするばかり

手術は順調に進んでいましたが  心臓が持たなかったそうです。

 

遺体は次の朝、夫と二人で 実家の庭の隅に埋めて その上に野の花を飾りました。

全てがまるで 夢の中の出来事のようで 現実感もなくすぎてゆきました。

 

13歳と6ヶ月。  人間なら70歳。

両親に代わり 私が世話をするようになって 4年でした。

 

小さな そして無垢な命との別れ

悲しみが 今頃になって波のように押し寄せてきます・・

 

 くりちゃん、

お散歩は 雨の日も風の日も ふたり一緒だから たのしかったよ

枯葉の小道をがさごそ音をたてながら ふたりで駆け抜けることはもう ないんだねー

 

dscf0146.JPG

2011.09.27

小さな秋

 ここ数日、 素敵な秋晴れが続いています。

ぽかぽか陽気に誘われて 私は近所をそぞろ歩き・・

小さな秋が あちらこちらに転がっていました。

こんなお天気、あと幾日あるのかなあ~

 

p1000401.JPG  p1000405.JPG  p1000397.JPG  p1000416.JPG      

2011.09.09

緑     Ⅱ

 散歩の途中に野の花を摘んで ギャラリーに飾っているのですが

窯を焚くと どうしても乾燥して直ぐにしおれてしまいます。

それで サボテンの植木を買ってみました。

 

p1000304.JPG

独特のまあるい葉の形 どれも個性的でポップで面白い!!

最近の私のお気に入り

とっても元気です!

 

夫がせっかくいただいたアイビーが枯れてしまいました。

イベント仲間のGさんが造園屋に勤務しているのを思い出して

育て方を聞いてみました。

すると、

丁度 伸びすぎたところを切り落とすので それを分けて下さるとのこと。

早速行って 色々いただいてきました。

 

 p1000313.JPG

ガラスの器に入れて 毎日水を取り替えています。

根がしっかりと張ってきたら 植え替えていいそうですよ。

今度はきっと大丈夫!

とっても親切な造園屋さん  その名はグリーン造園。

 

私のゆかりという名前、本名は漢字で 縁 と、書きます。

緑 という字に似ていますよね

学生時代など よく間違えられて 苦労したものです。

 

私ってよくよく 緑 に 縁があるんですねー 

2011.09.09

緑     Ⅰ

 ゆかり陶房のイメージカラーは緑。

私は内陸の旭川の緑豊かなこの場所で育ったので

海辺で育った人が海の青を愛でるように

私の心を癒し、元気づけてくれるのは緑

 

新緑の瑞々しい緑

真夏の深くて濃い緑

初秋の乾燥して少し色あせた緑

四季それぞれに違う味わいがあります。

 

私の作品のなかの緑は

 

p1000325.JPG

酸化銅の黒っぽい緑

 

p1000340.JPG

火山灰は還元焼すると蓬色に

 

p1000359.JPG

ルチール化粧土に白マット釉を重ねると

青みがかった緑のなかに黄色い粒粒が・・

 

陶芸は様々な原料を組み合わせて焼くことで色々な表現が生まれます。

釉薬のかけ方や焼き方で思いがけない表情になることも・・

だから きっと何時まで経っても飽きることがないんですねー

やきものの奥深い世界

私はその入り口でうろうろしているだけですが

これからも緑の自分らしい表現を求めて 私の旅は続いていくのでしょう・・

 

p1000332.JPG

うっすらと色づきはじめた今日の嵐山、 よく見るとこの中にも様々な緑がありますね。

2011.08.10

小さな夏休み

 両親が高齢で気がかりだったり 犬を飼っていたりと中々まとまった休暇が取れない私・・

今日は久しぶりの休暇、とはいっても半日ばかりの小さな小さな夏休みを楽しみました♪

 

向かったのは 街の中心地、市民の憩いの場、常盤公園の一角にある旭川文学資料館。

ここで 今、「木島 工展」が開催されています。

 

この人は 私の友人の遠縁に当たる方で

大正9年旭川生まれ 旭川が生んだ本格的作家、新聞人とあります。

三年ほど前に亡くなられ、遺族の方が遺品を寄贈されたとのことでした。

芥川賞の候補に何度もなったり 新聞の論説委員をしたり 

テレビドラマの脚本を書いたりと 多彩な人だったようです。

東京に移り住んでからも 故郷旭川への愛を数多く文章に残しているのが心に残りました。

p1000261.JPG

 

 

資料館を出ると 斜め向かえに おしゃれな店構えの喫茶店が・・

p1000268.JPG

 

入ってみると

クラシック音楽が流れる空間に ヨーロピアンな家具

壁にはクリムトや ミュシャの絵画(の複製)

棚には素敵な雑貨が沢山並んでいました。

私は特に素焼きの素朴な壷に惹きつけられ 

見入ってしまいました・・

ウエジウッドの定番、ハミングバードのカップに入って出てきたコーヒーも

程よく苦味があっておいしかったです。

p1000266.JPG

 

 

夢見心地で店を出て 公園内を散策

 

そのあと

ファミレスで マンゴジュースを飲みながら最近のお気に入り 

本多孝好の短編をひとつ読み終え 大満足で家路につきました。

 

 

本日の出費は

   コーヒー代   ¥400円

   ジュース代   ¥360円

      合計    ¥760円也

 

これだけで充分、休暇を満喫できるなんて 

私ってなんて安上がりな女なのでしょう!!


Copyright(C) 2005 YUKARI TOUBOU