2013.11.11
晩秋の色
青磁色の空
薄柿色の日の光
空をつかみとろうとする裸の細くて黒い木々の枝
そうそう、本当にそんな感じ・・
これは長田弘さんの詩の中から拾った言葉ですが
秋から冬へ移り変わるこの時期の微妙な空気感まで伝わってきて
言葉の持っている表現力の豊さに驚かされます
そして
やきもの屋の私は 陶芸の釉薬にも思いを巡らせてしまいます
厚ぼったくて深い青磁の色
柿釉の器が柔らかな陽ざしを浴びてキラキラ輝くさま
つやのない乾いた黒いマット釉
どれも魅力的で、是非使ってみたいやきものの色ばかり・・
日ごとに色彩が消えていく晩秋の丘を歩くとき
静かに心の扉を開いてよく見ると
今、この時だけの味わい深い色を見つけてひとり、心躍らせる私てす。
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